スパランで身につくこと、身につかないこと。
ご無沙汰してます、あたかもです。
敬愛するぴこさんがブログを書きだしたらしいので、ちょっと刺激もらって記事書いてみました。
一か月に一個書くのを目標にしてたので、今月は何とかクリア。目標を超えるペースでできれば書いていきたいですね…。
緊急事態宣言だからブログ書く暇があってよいですね。みんなもぜひブログ書いてみましょう。
1、初めに
僕はギターの運指練習として、いろんな譜面のスパラン譜面に触れている。
タイピ青B、AXIS黃Gと言ったThe 練習曲たち。上級者の方だったら「やってる!」という人も多いのではないだろうか。
ギタフリが上手い人たちは口を揃えて、「スパランはいろんな運指パターンが降ってくるから、かけるだけで練習になるよ」という。
僕もその言葉を信じて、いままでずーっとスパラン練習に取り組んでいた。
ただ、この練習方法をやっているのにも関わらず、最近実力が伸び悩んでいる。
改めてよく考えたら、僕はその言葉を信じてはいたけれど、この先に何があるのかは考えず、ただなんとなく回数だけ積んでいる状態になっていたのだ。
練習は目的がはっきりしていないと対して効果が出ないもの。
テニスの素振りだって、漫然と1000回ラケットを振るより、フォームやポジションを意識しながら10回振るほうが効果があるものだ。
伸び悩んでいる今、「スパラン練習は何のためにやるのか」について改めて考えようと思う。
2、スパランで身につくこと
まずスパランとは?って方は、僕よりはるかに上手い人が説明してくれてるので、これを見てほしい。
かなり面白い動画で、見返してたらスパランやろ!ってゲーセン行きたくなる人も多いと思う。笑
さて、パターンが毎回違うということは、予測できないということ。予測できないということは、運指を組めないということだ。
そうなると、スパランがかかった譜面をさばくためは、反射神経と、指の正確な動きが必要とされる。
何回もやれば自然と、指の動作の精度が上がっていくだろう。
つまり、スパラン練習は、「反射神経と、指の動作の正確性を身につけるための練習になる」といえるだろう。
(余談だが、運指を組めないといったが、実は動画で触れられている通りスパランにもルールがあるため、超上級者は超万能運指を練習し、実質運指を組んだようにさばける…らしい。)
3、スパランで身につかないこと
さて一方、ギタフリ上級者の間でよく聞く愚痴が「俺、スパランしかできないから」といったものだ。スパラン練習が指の動作を正確に早くする練習なはずなのに、どうしてスパラン以外ができなくなってしまうのだろうか。
これには究極の理由がある。
「スパランは、正規ではない」
ということだ。
…あたりまえだけど。
正規譜面はスパランのルールには従わないため、人差し指から小指への飛びであったり、人中→薬小の飛びのような譜面が存在する。こういった配置は、スパランでは逆立ちしても練習できない。
また、毎回同じパターンで降ってくるということは、自分ができない配置、苦手な配置が毎回同じ形で降ってくるということだ。このできない配置の練習が、スパランで絶対に練習できない要素であり、なおかつ正規譜面の練習に最も必要な要素なのである。
苦手な形を克服するためには、スパランではなく、正規を何回も練習する必要があるのである。
4、スパラン練習のワナ
かなりスパラン練習の本質が見えてきた。
上に述べたスパランの性質から、脳死でスパラン練習に傾倒していた自分の問題点をリストアップしていく。
・できなかったことはできないまま
僕はテストを解くのは割と好きだったけど、丸付けは嫌いだった。
なぜなら、自分ができないことを知るのがいやだったから。
解いているときは無敵。採点しなければ、(自称)百点満点の無敵少年でいられるから。
でも実は、丸付けして間違い直しをするステップこそが成績を上げる秘訣だ。なぜならそれは、できなかった箇所と向き合い、間違えた箇所と間違えた理由を考えることでできるようになる大切なステップだからだ。
スパランは毎回違う形で降ってくる。さっきできた箇所もさっきできなかった箇所も違う形で降ってくる。
そうなると逆に、「さっきミスった配置はどんな形だっけ?」「今のは外れたからミスってもしゃーなし」といった発想になって、「さっきはどんな形の配置を、どうしてミスったのか?」と考えなくなるのだ。
テストに例えるなら、まさに丸付けしなくなるということ。
今の僕は、回数を重ねても丸付けしないテストを10回、100回解いているような状態だったのだ。そりゃ上手くならん。
・「まぐれ」でできても「上手い」わけではない
正規譜面の難所は、毎回同じ形で降ってくる。
毎回同じというと簡単な気がするが、難所も毎回同じパターンだ。
当然、できない形は、何回降ってきても絶対できない。「まぐれ」はないのだ。
これをできるようにするには、「できなかった配置を、押せるようにする」という、あたりまえのすごーく難しいことをしないといけない。
ただ一つ、できなかった配置をできるようにしなくてもいい方法がある。
そう、スパラン(ランダム)である。
形を崩してしまえば、たまーに直線になる。そうなれば、「まぐれ」でつながる。
こうやってスキルを稼いだ人は多いだろう。僕だって、大量のスパランのまぐれリザルトで、9200まで来ている。
ただまぐれでつながったとして、これは本当に上手いのか?
僕はアンチドグマで95%を出したことがあるけれど、へたっぴだと82%くらい出る。
これは正直、上手いとは言えないだろう。
なぜなら、できる配置を引いたから出来ただけだからだ。
上手いとは、「安定する」ことだと僕は思う。
百発百中でつながるのであれば、間違いなく上手い。
上手くなりたいなら、スパランであれ正規であれ、安定させる必要がある。
スパランでも、毎回つながるのであれば、めちゃくちゃうまいと思う。しかしこれは、当たりができるだけでなく、外れもできる必要がある。本当に険しい道だ。
素直に上手くなるならば、正規を百発百中でつなげるようにする、これが僕の思う「上手さ」かもしれない。
どちらも、今の自分とは、かけ離れてしまっているなと思う。
5、スパラン練習を生かすために
現在のスパラン練習を、僕が思う「100%安定という上手さ」にそのまま結びつけるのは難しい。
でも、この練習を上手さに結びつけることができる、たった一つの練習方法がある。
それは、「動画を撮る」ことだ。
自分の切ったところをスロー再生し、譜面の形を見る。
それはもしかしたら、オープンが絡んでいるところかもしれないし、薬指を上げ切れていないところかもしれないし、小指の押しが間に合っていないところかもしれない。
動画を撮るとは、丸付けすること。知ることだ。
自分ができない箇所を、配置を、理由を。
まずは目を背けず知ることから始めるべし。
もしかしたら、丸付けするギターフリークスのスパランは、何よりもギターフリークスの練習になるかもしれないですね。
動画を撮るのがめんどくさい人は、正規を遊んでみること。そして、切っている理由をじっと考えることだ。
弱さと向き合うことこそが、上達への近道だ。
6、終わりに
思えば、ポップンで伸び悩みだしたのも、ランダム常備したり、ダークをちょこちょこ使いだしたとき。
できない配置にランダムをかけ、難しい曲にダークをかけ。
「俺にできない配置はねぇ!」とか思いながら50もバンバンクリアして。
でも、気づいたら普通の階段ができない人になってて、マジで悲しかった。俺は何を目指してたんだろうって。
ギターはそうならないように、苦手を頑張ってつぶしながら上手くなったつもりだったけど、ランダム常備の時点でちょっと間違えてたかもしれない。
上みたいな理論を思いついてから、ダーク(キービームが見えなくなるオプション)を外して、今どのボタンを押しているのかわかるようにしてプレーしている。
こうすることで、動画で撮ったら切った理由がわかるし、リアルタイムでもボタン入寮のフィードバックがあるようになる。
これが効果あるかはわからないけど、全くの無駄ではないと思いたい。
僕みたいに動画を撮らなくたって、スパランの地力を正規に結び付けている人もいっぱいいると思うし、そういう人がどういう思考で結びつけているのかとても気になる。そういう方がいたらぜひコメントなど頂けたら嬉しいです。
しばらくビームありで動画撮ったりして、ちまちま苦手配置をつぶしていこうかな。
スパランで悩んでいる人にこのブログが届いたらうれしいです。
それでは。
あたかも