不正はギタドラのガンだ。
僕は代行とか多人数とか、そういう不正行為がキライだ。
今回は「なぜ不正行為が悪いのか」について論じようと思う。
最初に断っておくが、この記事は不正行為をしている人向けに、やめなさい!と書いたものではない。
そういう人たちには論理が通用しないので、何を言っても無駄だ。
誰のために書いているかというと、「ギタドラが続いてほしいと思っているプレイヤー」に向けて書いている。この記事を通じて、少しでもギタドラに漂う退廃的な空気が変わればいいなと願っている。
・なぜ代行などの不正行為が悪なのか
1,プレイヤーの減少につながるから
根拠となるデータがなくて申し訳ないけれど、こういった現象は間違いなく起きていると思う。
僕はmaimaiのトッププレイヤーが犯罪を犯したというニュースを見てmaimaiのイメージが下がった。もちろんプレイしている人を否定するつもりは無いし、maimaiをプレイしているいい人がたくさんいるのは確かだ。ただ、僕が人生でmaimaiを遊ぶことは無いだろう。
僕と同じような理由でmaimaiに悪い印象を持っている人もたくさんいるだろう。逆に、ギタドラも「不正行為が人気のゲームでしょ」という認識で嫌う人もたくさんいるだろう。ギタドラにとって、そういったまだプレイしたことのない人たちに悪いイメージを植え付けられることは、プレイヤーの幅を広げる障害となる。それは立派な不利益だろう。
2,他のプレイヤーを否定する行為だから
代行する人たちの立場に立ってみよう。彼らは自分たちの不正行為が正当な行為だと考えている。
彼らの典型的な言い分は、「ゲームなんて自己満足だからいいだろ」というものだ。確かにゲームは自己満足で、楽しみ方は人それぞれの自由だ。
それは少数派だからといってないがしろにされる権利ではない。だから、不正に対して「俺が気に食わんからやめろ」という批判の仕方は、的を射ていないと僕は考える。
「ゲームの楽しみ方の自由」、それは「表現の自由」と似たようなものだ。表現の自由は「表現の無制限の自由」ではない。「他者の人権を侵害しない範囲で」自由を認められている。
「自己満足だから代行しても俺の勝手でしょ」という言い分は、自分だけでゲームを楽しんでいるなら確かに成立するだろう。しかし、代行でランキングに入ったり、お金を儲けたりすることは、他のプレイヤーが上達のためにゲームすることを否定する行為に他ならない。
人権なんて大げさなことは言えないけれど、「普通のプレイヤーが普通に楽しむ行為」を邪魔することは、公益性を妨げていると言えるだろう。
3,プレイヤーあたりの単価を減らすから
また、代行でサクッと高スコアを出してもらう行為は、代行してもらった人がそのスコアを出すまでにかかるクレジットを節約していると言える。その節約した分を、代行業者は手数料として貰っている(と認識している。)
それは、ゲームセンターやゲーム会社に対するインカムを減らす行為である。
・結論:不正はゲームのインカムを減らす行為だから悪
結局売上というものは「客の数×客単価」で成り立っているわけであり、客の数を減らす効果も、客単価を下げる効果も持っている不正行為は、そのゲームのインカムを減らす行為に他ならない。
ゲームのインカムが減れば、そのゲームはサービス終了に一歩近づく。そういったことの積み重ねでゲームは良くも悪くも変わっていくと僕は考えている。
不正行為で楽しんでいるのはほんの一握りのグループで、そのグループが内輪ノリの悪ふざけをしている場合がほとんどだ。そのグループがもたらすインカムと、クリーンなゲームがもたらすインカムを比べれば…どちらに正当性があるかは明らかだろう。
・さいごに
最後になるが、僕が一番キライなのは「ギタドラは不正があってこそギタドラだ」という人たちが一定層いることだ。
確かに彼らもギタドラプレイヤーで、その楽しみ方にとやかく言うことは難しいと思う。
ただ、「不正もギタドラの一部」という空気が蔓延していることも、上に述べたゲームに対する不利益の原因だ。ギタドラというコンテンツを、そうやって身内の悪ノリだけで食いつぶしてしまうのはもったいないし、サービスが終了したらみんなの不利益だ。
不正を無くそうと、個人で活動することは不可能だろう。
だから、一人ひとりが「不正は誰のためにもならない」という認識を持って振る舞う。それ以外出来ることは無いだろう。
そろそろ、「不正はかっこいい」みたいな小学生並の感覚は卒業しようぜ。